春が近付いてきてて嬉しいbitchyamaです、こんばんは!
リモートワークに慣れてきた今日このごろ。
メイリンの過去が明らかに…?
前回までのネタバレはこちら。
yamanerd.com
青の教団編まとめ
対象話数
109話〜現在まで連載中
冒頭の導入
ある日、エリザベスの兄エドワードの元に、かつてウェストン寄宿学校を放校処分となった前プリーフェクトの”ハーマン・グリーンヒル”が訪ねてきた。(寄宿学校編に登場)
グリーンヒルから「スフィア・ミュージックホール」で行われるという集会に是非にと誘われ、その押しの強さに根負けしたエドワードは仕方なく出向くことにした。
ミュージックホールで行われていた集会は、エドワードが今までに経験してきたいずれのパーティーとも異なって、貴賎の隔たりなく、会話や食事の楽しめる空間がそこには用意されていた。
前P4の先輩たちは、子どもたちと遊んだり勉強を教えたり絵を描いたりと、その集会の中で気ままに活き活きと過ごしていた。
その中でひときわ注目を集めていたのは、”ブラバッド”という占い師だった。
帰宅したエドワードを待っていた妹・エリザベスに、集会が楽しかったことを話すと、エリザベスは興味津々で、次回は自分も行きたいと伝えた。
後日、女王からシエル宛に手紙が届いた。
それは例のミュージックホールの集会についての要件であった。
気になって女王から調査をかけたものの、異状報告は得られなかった。
しかし、派遣した調査員たちは、その後集会に足繁く通っているという。
一体あのミュージックホールで何が起こっているのか、よからぬ企みでもあるのでは、という内容の手紙であった。
手紙を読み終えたシエルの元へ、エドワードが珍しく事前に手紙も寄越さず血相を変えてやってきた。
何かあったのかとエドワードに問いかけると、その口から出てきたのは「エリザベスが家出した」という衝撃の事実だった…。
スフィア・ミュージックホールで行われていたこと
- スフィアミュージックホールは、輸血の研究のために運営されていた。
- 血液を垂らした薬液の反応を見て、ポラリス、ベガ、カノープス、シリウスの4種に分けて判別し、相互に拒絶反応を回避する技術を確立させていた。
- 研究所内にあった血液はポラリス44%、ベガ44%、カノープス10%、シリウス2%。これは血液型を表しており、シリウスはAB型。
- この血液は全て、スフィア・ミュージックホールの教祖「蒼き星・シリウス」のために集められていたものだった。
- そのシリウスの正体は、シエルの双子の兄である本物の”シエル・ファントムハイヴ伯爵”。
- 兄は、アンダーテイカーによって生き返らされた死人である。
エリザベスがいなくなった理由
シエルの兄(エリザベスの本来の婚約者)が戻ってきたため。
兄の死因とセバスチャンの登場
かつて、悪魔信仰をしている教団に襲撃されたシエルと兄は、そこで”生贄の儀式”に捧げられる供物となった。
祭壇に乗せられた兄の腹には剣が突き立てられ、これが原因で兄は死亡した。
そして、兄を”渡り賃”として、シエルはセバスチャンを召喚した。
現在調べている内容
兄が血を必要としているのなら、なるべく死者を出さずに血液を集めるための組織を何らかの形で構築しているはずだと踏んだシエル。
そこで、アンダーテイカーが裏で操っていた組織「暁(アウローラ)学会」の所属員が絡んでそうな事件を洗うことにした。
①ノーズヨークシャーのヒースフィールド男爵邸
新聞に厚待遇な雇用条件でメイド求人広告が掲載され、使用人紹介所を介して雇用されたメイドの数は100名を超える。
にもかかわらず、未だに募集記事を出し続けている。
カルスタイン病院の元ナースが数名、メイドとして勤務。
②ノーフォークの新設児童養護院
英国各地から未成年の孤児を集め、独自メソッドによる高度な教育を受けさせている。
アウローラ学会に所属していた貴族から、多大な寄付を確認。
③ウィルトシャーの退役軍人療養所
「奇跡の癒しの手」と呼ばれる看護婦がおり、植民地紛争で身も心も傷つき再起不能とされた兵士たちを数多く社会復帰に導いている。
アウローラ学会に所属していた医師が多数勤務。
④ブライトンの新リゾートホテル
リーズナブルな宿泊費に対し、ホスピタリティが素晴らしく、バカンス期間終了後も滞在を延長する客が多数いる。
中には、自宅を引き払うものまでいるのだとか。
アウローラ学会に所属していた貴族が支配人を務める。
それぞれ、下記のメンバーで調査にあたっている。
- ノーズヨークシャーのヒースフィールド男爵邸:メイリンとランマオ
- ノーフォークの新設児童養護院:フィニとスネーク
- ウィルトシャーの退役軍人療養所:バルドとラウ
- ブライトンの新リゾートホテル:シエルとセバスチャン
あらすじ
※シエルの本名が明かされていないので、本物のシエルを「兄」、主人公のシエルを「シエル」と書きます。
青幇(チンパン)の凄腕狙撃手であるメイリン(リン)は、女性だった。
セバスチャンは、ファントムハイヴ家のメイドとしてメイリンを迎えるようにシエルを説得する。
ファントムハイヴ家の復興に、優秀な使用人の雇用は必須である。
ただし、使用人として求められる条件は他の屋敷とは異なるので、雇用のハードルも高い。
使用人として求められる条件は以下の通り。
- 主人を危険から警護できる専門技術が有ること
- 主人を裏切ることが不可能な状況下に在ること
- シエルがその眼で実力を認めた者であること
それらすべてを、メイリンは満たしているのである。
メイリンは最初「メイドなど出来るわけがない」と受け入れようとしなかったが、セバスチャンは引き下がらない。
青幇(チンパン)に追われる身となってしまったメイリンに、今後生計を立てていく手段はない。
パスポートも紹介状もなく、他で雇用されるアテもないからだ。
良いところが物乞いか、元の盗人に戻るくらいだろう。
それに引き換え、ファントムハイブ家は高待遇である。
以下、セバスチャンが提示した待遇の一例。
- 未経験者歓迎
- 年齢、人種、経歴不問
- 給金、休暇は保証されている
- 砂糖や紅茶をはじめとした支給品も充実
- 働きによっては昇給も可能
一気にまくしたてられて、メイリンはあっけにとられてしまう。
そもそも青幇(チンパン)追われる身であるメイリンがメイドになったとしても、元から狙われているシエルの状況が変わるわけではないとも考えられる。
メイドになってシエルを狙ったほうが好都合かもしれないとメイリンは考え始めるが、一度失敗して始末される寸前なのに、何のために実行する必要があるのかも含めて戸惑い始めた。
その時、盛大にメイリンの腹の虫が鳴き始める。
大きな音が部屋に響き渡って、シエルは思わず吹き出してしまった。
シエルはそこで、メイリンをヘッドハンティングしたいなら相応の礼儀を見せるようにセバスチャンに申し付ける。
美しく整然とした食卓に通されたメイリン。
縄を解かれて、席につくように促される。
そこで銀製のカトラリーが目に入り、これでシエルを脅せば…と考えるが、セバスチャンに見透かされて凄まれてしまった。
しかし、シエルはそれを意に介した様子もなく、客人であるメイリンに恥をかかせずもてなすように注意する。
間もなく運ばれてきたのは、温野菜と蒸し鶏のサラダと、テールシチューの食事だった。
そこに焼きたてのカンパーニュも添えられて、メイリンの食欲を非常にそそった。
一瞬、毒が入っているかもしれないという不安がよぎるが、シエルにとってはここでメイリンに危害を与えてもなんのメリットもない。
押し黙ったメイリンの様子を見て、シエルは自らカンパーニュを手に取り、少しちぎってシチューに浸す。
行儀の悪い食べ方だが、今日はマナーなど気にしないとシエルは言ってのけた。
柔らかくて温かいカンパーニュを渡されて、メイリンは静かに香りを嗅ぐ。
遠視のために目の前のものはぼんやりとしか見えないが、小麦とバターの甘い香りが吸ることは分かった。
恐る恐るシチューに浸して、口に運ぶ。
その美味しさは素晴らしく、思わず握りしめていたナイフを落として涙を流した。
これまでは、冷たいパンを食べるために、他人の物を奪うだけの最低なことをしてきた。
初めて暖かさに触れて、涙が止まらなくなってしまう。
この暖かさが、メイリンを普通の”人”に戻すきっかけになるのだった。
感想
メイリンが仲間になるターン!でしたね!
最後の食事を頬張るシーンが可愛すぎて、今までひどい扱いされてきた(そして自分も他人に危害を加えてきた)からこそ涙が出るんだねーーーっとこちらも感動した。
あと、テールシチューとカンパーニュ、めちゃくちゃ美味しそう。
疲れた身体に温かい食事、染みるよねぇ。
この時間に見てると、なおのこと食べたくなってくる!
これからどうやっていつもの「ですだ」なメイリンになっていくのやら…。
その過程が謎すぎる笑
これからの更新も楽しみ!
その他黒執事の記事はこちら。
https://yamanerd.com/archive/category/%E9%BB%92%E5%9F%B7%E4%BA%8B